みんな大切な人です。
2016年12月31日 (土) | Edit |

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私は本が好きなので、毎週1冊のペースで本を読みますが種類はバラバラ。
歴史物から社会派小説、心理学もの、経済に関するものまで、その時々に
興味のあるものを読みます。

Gyachung_Kang.jpg
最近読んで、その凄さに思わず鳥肌が立ったのが、沢木耕太郎著「凍」。
※写真はウィキペディアからの借り物です。

   
フリークライミングの第一人者、山野井泰史・妙子夫婦による標高7,952m
ヒマラヤ・ギャチュン・カン北壁登頂の記録です。

彼らは嵐と数度の雪崩に巻き込まれながら、顔・両手足に酷い凍傷を負い、
更には目も見えなくなるという死に直面した状況ながらも、最後まで諦めず
自らの力でキャンプベースに戻ってきました。小説家であり登山家でもある
沢木氏の描写力によるところも多いのでしょうが、その細部にわたる氷壁
の描写や、手足の感覚、寒さや息苦しさが、まるで目の前で起きているか
のように切迫して感じられました。

最終的に山野井泰史氏は10本、妙子さんは18本もの手足の指を失いなが
ら、その後もクライミングをを続けているというのですから、本当にすごい
ご夫婦です。

特に奥様の妙子さんは、グランドジョラス北壁ウォーカー稜を女性初で、
冬季登攀に成功された方。両手の指を失われた後も、料理をはじめ家事
全般をすべてこなすというのですから、まさに静かな不屈の人。

山野井氏は高校卒業後から数年にわたって、アメリカのヨセミテでフリー
クライミング三昧の生活を送っていたというので、もしかしたら同時期に
ヨセミテでクライミング生活をしていた私のも一緒に登っていたのかも
しれませんね。


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2016年11月21日 (月) | Edit |

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今はどこを探しても売っていない貴重な古書、「穂高小屋物語」を
知り合いから借りることができ、読んでみました。


作者は上高地から奥穂高へのルート重太郎新道や穂高岳山荘と
穂高に生涯をささげ、「穂高の名ガイド」と呼ばれた今田重太郎氏。

最初は登山者の避難所である石室を作ることから始まった山荘作り、
木材や石を自ら強力となって運び、奥穂の山頂の祠をあげたり、
三笠宮様を穂高に案内された様子なども記録されていますが、
今田氏の山男らしい素朴な人柄が読み取れる本でした。
紀美子平は、早世してしまった娘さん(正確には姪)紀美子さんの
名前が付けられていたんですね。

こんな本を読むと、いつか奥穂に行ってみたいと思ってしまいます。



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2016年04月20日 (水) | Edit |

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最近 立て続けに少し変わった本を読みました。


ひとつは「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」、日本共産党の幹部の娘として、
プラハで育った著者が見た文化やそこで出会った友達についての本です。

もうひとつは「ミャンマーの柳生一族」、現代のミャンマーを鎖国時代の日本に
例えて解説した、不思議の国ミャンマーの旅珍道中といった様相のものです。

    
どちらも、日本ではなかなか正しい情報が入ってこない国なので、新鮮でした。

共産圏(社会主義国)は、学費・医療が無料の上、芸術や文化的イベントを
全ての人が空気のように触れ享受できることから、そういった才能を持つ
人は国の財産とされ、その才能を国家で育てるというように、文化に対する
意識が資本主義国とは根本的に違うんだということを知りました。

またミャンマーも、なるほど!鎖国かぁ。と、そう考えればいろんなことが
見えてきます。鎖国にするにはそれなりに理由があるのでしょうが、その
事情について馴染みのある日本の徳川幕府と柳生一族になぞらえて
解説してくださっているのが、とってもわかりやすい^^。

どちらが良いとか悪いとかではなく、そこで生活をし純粋な目で見た
それぞれの国の文化や人々、とても興味深いものでした。



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2016年02月14日 (日) | Edit |

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いやぁ、久々に面白い本でした。

map2.jpg
2014年の本屋大賞、吉川英治文学新人賞を受賞した本です。

戦国時代に瀬戸内海を席巻した「海賊王」村上武吉に、父親譲りの豪胆さ、
海賊としての素質をすべて引き継いだ景(きょう)という娘がいたということ
から物語が始まります。 舞台は1576年の第一次木津川口の戦い、信長に
追い詰められ窮地に陥った本願寺を救うべく、毛利家からの依頼で物資を
運ぶ村上海賊、そこで出会う堺の海賊・真鍋七五三兵衛、道夢斎親子との
戦い、陸上戦とは違う海での攻防戦、海賊気質など、これまでとは違った
時代劇で、実に面白かったです。 2度読み返してしまいました^^。

    

この準主役でもある真鍋七五三兵衛がとても魅力的な男気溢れる海賊で
なんだかTOKIOの長瀬君がやったら似合いそう~。

また主人公である景は醜女と言われていますが、当時の美女はお多福顔で
細い目・小太り・色白が条件、それと反対で背が高く手足も長い、今でいう
ハーフのような彫の深い美人だったとか。 この時代から少しずつ美人の
定義が変わってきたのかもしれませんね。 物語の中の話ですが・・・。

今日、ずっと品切れで手に入らなかった又吉さんの「火花」が買えました。
これから読むのが楽しみです~。(#^.^#)





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2015年10月06日 (火) | Edit |

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仕事帰りに、馬車道十番館で「ビスカウト」を買ってきたのでパチリ。

最近、夢中で読んでいるのが吉田修一さんの本、実に面白いです。
その心理描写もすばらしいし、物事が表面だけでは見えない裏の真実に
迫るミステリー仕立ての物語も、読んでいて最後までドキドキします。

この方の本は、最近の事件をヒントにして現代的な感覚で書かれたものが
多いですね。 情報化社会に生活する現代人の心の襞、その微妙な感覚
言葉が実に巧みに使われています。






「怒り」は千葉・市川の市橋達也事件をヒントにしたもの、
「さよなら渓谷」は畠山鈴香の秋田児童殺害事件かな?と思います。
ミステリー作品が多い中で、「横道世之介」は不器用な若者たちの青春を、
涙あり、笑いありで、なんだかほんわかします。



これは朝の馬車道十番館です。  同じ場所でも印象が変わりますね。

人の生活も同じ、表面上だけ見ていても、その裏にある苦悩は、その方の
言葉を真剣に聴き、その裏にある心の声を聴かないと見えてきません。
本を読みながら、そんな戒めも感じています。





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2015年06月01日 (月) | Edit |

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お勧めなのかどうか、わかりませんが・・・。

    

正直、難しかったです。 私は読みだした本は、 とりあえず最後まで全部
読む主義なので読みました。 が 最初のうちこそ、この本の中で出てくる
概念を理解しようと、補足を見ながら難解な方程式を一生懸命頑張りました。
でも、途中で完全にお手上げ~。

書評では数学が苦手な人でも、まるで推理小説を読んでいるように楽しめる
と書いてあったので、諦めずに読み続けましたが、う~~~~ん・・・。



フェルマーの最終定理とは
  3 以上の自然数 n について、xn + yn = zn となる 0 でない
  自然数 (x, y, z) の組が存在しない、という定理のことである。
  フェルマーが驚くべき証明を得たと書き残したと伝えられ、
  長らく証明も反例もなされなかったことからフェルマー予想とも
  称されたが、360年後アンドリュー・ワイルズによって完全に証明。



このワイルズさんが証明に至るまでの、たくさんの歴史が描かれた本、
という感じでしょうか。 
興味があったから読んだけど、途中で理解を放棄しました・・・。
やっぱ普通の小説の方がいいや~。(+o+) 背伸びしてはあきまへん。




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2014年06月12日 (木) | Edit |

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私の通勤時間に本は欠かせません。 最近読んだ「神様のカルテ」。

        

歴史小説や社会派小説が多い中で、久しぶりに気に入った本です。
映画にもなりました(見てないんですが・・・)が、これは面白かった~。^^

舞台は信州松本。 下の息子が大学1年生の時に住んでいた町です。
女鳥羽川、松本城 本を読んでいるとそのあたりの風景が思い出されます。

主人公の青年医師、正しいという字をふたつに分けて「一止」という名前の
夏目漱石の「草枕」が愛読書という変わった青年と周りの愛すべき人々。
読みながら、ひとりで笑い涙。 ひさしぶりに面白い本に出会いました。^^
これ、シリーズで3まで出ているようですね。 次は2を^^。




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2013年04月04日 (木) | Edit |

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たくさん勉強したはずなのに、いつの間にか日常に追われて見失っていた
いくら頑張っても所詮、他人の心はわかるわけがないんです。
できることは、ただ真っ白な気持ちで相手を受け入れること。
「見透かそうとしないでください」 尊敬する講師の方に言われた言葉。



人は太古の昔から、傷ついた時は光を避け、暗い穴倉にじっとうずくまって
傷が癒えるのを待っていた。 体の傷も心の傷も同じなんですよね。


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(2011/11/29)
心屋 仁之助

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2008年07月23日 (水) | Edit |

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「親に恥をかかせたかった」
「うっとおしかった」
多発する少年たちの犯罪が注目を浴びている。
安易な模倣も含むその少年犯罪の報道で 注目され繰り返されるのは
その少年少女たちの動機、育成環境、精神構造ばかり。

しかし、忘れないで欲しい。
センセーショナルに報道されるその犯罪には被害者たちがいる、
そして被害者の家族がいること。
その傷は 想像できないほど深く重いんだ。

  かなりショッキングな内容だった。
  この事件当時、私はまだ10歳。
  そのせいかも知れないけど 全く知らなかった。
  あの神戸酒鬼薔薇事件の28年も前に
  同じような少年による首切断事件があったとはー。

  その被害者家族は、30年もの長い間苦しみ続けているのに
  その加害者の少年は 少年法に守られ、たった3年で
  施設を後にし 何事も無かったかのように、社会の中に
  新しい人生を生きるために消えてしまった。
  被害者にはその居所さえ知らされず、賠償金も支払われずに。

  その後、著者の調べによると 彼は新しい姓に変え
  有名大学を出て弁護士になり結婚し、今では立派な
  弁護士事務所を構え 悠々自適な生活を送っていると言う。

読みながら 被害者の妹さんの心情が感じられ やりきれなかった。
被害者救済法が出来た2004年の時点で 犯罪加害者の更生のために
かける費用は年間466億円、それに対して、被害者救済のための費用は
たったの11億円。 その以前は もっと少なく数千万だったという。 

  

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2007年12月23日 (日) | Edit |

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今日 JR京都伊勢丹のイベント『黒井健絵本原画展』を見てきた。

コーナー別に、絵本のあらすじに沿って絵が飾られ
それを見ているだけで 本そのものを見ている気になってしまう。
特に「ごんぎつね」のコーナーでは 絵とその説明だけで
とても切なくなって ウルウルきてしまった。
黒井さんの絵は とても心温まる優しい絵でずっと見ていたくなる。
お近くの方は 是非!お勧め。

開館10周年記念 黒井健絵本原画展
~クリスマスに贈る心温まる絵本の世界~
◆12月5日(水)~26日(水)[会期中無休]
◆開館時間:午前10時-午後8時
◆入館料:一般(高校生以上)600円 小・中学生400円
◆主催:読売新聞大阪本社、美術館「えき」KYOTO
◆後援:読売テレビ、京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会
◆企画制作:渋谷出版企画





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