みんな大切な人です。
2006年10月09日 (月) | Edit |

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映画「太陽」を見てきた。
この映画は イッセー尾形が昭和天皇を演じたロシア映画
(アレクサンドル・ソクーロフ監督)ということで
ちょっと話題になったもの。

終戦間際、1945年8月の御前会議、マッカーサーとの対面から
1946年1月の人間宣言までの半年ほどの間の
昭和天皇の内面的葛藤を描いた話である。


この映画「太陽」はアレクサンドル・ソクーロフ監督が、
ヒトラーやレーニンを描いてきた3部作「20世紀の権力者」のひとつとして、
これまで誰も描いて来なかった昭和天皇をテーマにした作品。
彼は天皇をひとりの“人間”として描写し、戦争という悪夢の中で
“現人神”たるために生じる 孤独と苦悩を描いている。
海外で高い評価を受けならがらも、天皇という微妙なテーマのため
日本での公開が難しいとされ 今まで時間のかかった作品である。

戦争が 天皇の名のもとに開戦され、天皇の責任において敗戦となった。
昭和天皇は これらの重い責任と あらゆる屈辱を引き受け
すべての苦悩を黙って 自分の内に閉じ込められた。
その淡々とした静かなるお姿と対照的に 
アメリカによる天皇を貶めようとする行為、
一国の皇帝に対して 最低限の礼儀さえない、そのマナーの悪さ。

マッカーサーどころか、ただの一兵卒ごときが
天皇に対し「ヘイ、チャーリー!」(チャップリンに似てると)などと
馬鹿にしたように扱い、写真を撮り、からかう。
そのシーンで 天皇が言葉を飲み込み 淡々と振る舞う姿が
胸が潰れそうなほど 悔しく、痛ましかった。
これが敗戦ということなのだ。

この映画は イッセー尾形の演技力があってこそ。
とにかく すばらしい!!!
そして皇后役の桃井かおり、最後の5分くらいの出演だったけど
その短い時間で 圧倒的な存在感を出していた。
そして侍従長役の佐野史郎。
静かに天皇を労わり 黙って心を痛める侍従長。

登場人物も少なく ほとんどが皇居の中、という変化の少ない映画で
その分 俳優さんたちの演技のすばらしさが際立っていた。

ぜひ機会があれば 見て頂きたい。


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