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2007.08.10
天国からはじまる物語
もうすぐ16歳になるリズは、車のひき逃げ事故にあってしまう。
気がついたときには、大きな船に乗っていて、
見知らぬ港に入ろうとしていた。
到着地は、地上での人生を終えた人が暮らす地「ドコカ」。
そこは、人が時間をさかのぼる世界。
つまり、1年ごとに1歳ずつ若返っていくのだ。
大人になることができないリズは、
自分の若すぎる死を受け入れられず、新生活にもなじめない。
しかし周囲の温かい目に見守られ、そして、
双眼鏡をとおして見る地上の様子に深く考えさせられながら、
徐々に心をひらいていく。
やがてひとりの青年に恋心をいだいていく…。
死んだ人が過ごす場所ドコカは、人生が逆に進み、
新たな出会いが待っている。
マリリン・モンローは精神科の医者になり、ジョン・レノンは庭師に。
ピカソはあくことなく絵を描きつづけ、そしてみんな赤ん坊になる…。
人は死んだらどこへ行くのだろう。
誰もが知りたいと思っていること。
この作者 ゼヴィン・ガブリエルは 現世と瓜二つの世界があり、
違うのは ただ時間が逆に動いていること、と この話で書いた。
こんなのも良いなあ、と思う。
が 私は 人は死んだら宇宙の星になると信じている。
「死んだらお星様になるのよ」などと言った
ロマンチックな話ではなく 真面目に信じている。
宇宙の無限の星、今こうしている時も 生まれ滅している
宇宙にぽっかりと浮かんだ 無限の星。
それらはどこから来るんだろう?
何のために? そしてどこに行くのか?
それって 私たち生物の命と似てる。
そして その生物の数だって 無限に近い。
宇宙の星と同じ。
そう 生物が滅する時、同時に宇宙の星に生まれ変わるんだ。
何千億年もの間 星として宇宙の一員として過ごしながら
一瞬の夢を見るために 生物として生まれてくる。
それが私たち、だと。
誰も死んだ後のことは わからない。
でも感じるのは 私たちもこの大きな宇宙の中の一員だということ。
目を閉じて創造する。
真っ暗な宇宙空間に かすかに瞬く星星と一緒に ぽっかりと浮かぶ自分。
ただ そこに浮かんでいる。
人間の私たちの時間では何千億年、しかし 星である私たちには
ほんの数十年、ただ静かに そこで佇んでいる。
無の時間。静かなる無の時間。
もしかしたら それこそが真の私たちの姿ではないのだろうか。
人は空を見上げる。
空を恋しく思う。
そう、私たちが宇宙の一員だから 空が恋しいのだ。
そうだよ、きっとそう。
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