みんな大切な人です。
2011年03月22日 (火) | Edit |

画面クリックで拡大します

講習会の最終日、テーマは「ストレス関連障害」。
今回は盛りだくさんなので、数回に分けて書きます。

最近多いものに、荷おろしうつ病がある。
長年の夢がかなったり目標を達成して、肩の荷を降ろした途端に、それまで
溜め込んでいたストレスからの疲れがどっとでてしまい、無気力状態やうつ状態
に落ちいってしまうもの。

iphone110321001.jpg

例えば、節約に節約をかさねてやっと念願のマイホームを手に入れた。
脇目も降らずに仕事に励んで、ようやく昇進にこぎつけたら目的を失った・・。
また長年、仕事や家事・育児などに追われて、ふっと気がついた時、子供達は
就職や結婚して独立、持ち家もあって精神的にも安定しているのに、なぜか
心の中が空虚で、生きていく目的を失う・・・など。

また大きな災害などの直後は、緊張から気が張っていて頑張れたものの、
半年くらいして落ち着いた頃に、ふと気力が失われ抑うつ症状に。
神戸大震災やJR福知山線事故の半年後からこの症状の患者が増えたという。
今回の東北太平洋沖震災でもPTSDと共に、この荷おろしうつ病が懸念される。


また現在、うつ病と言われているものの殆どが、実は適応障害だと言われている。
うつ病と適応障害の違いは、うつ病では全てが何もできなくなるが、適応障害では
あることだけができなくなる。

iphone110316028.jpg

あの皇太子妃の雅子さまに関する報道で有名になったこの障害だが、例えば、
人事異動によってこれまでの事務職からいきなり営業職に変わった、早く慣れ
ようと本人は頑張るのだが、なかなか慣れない、できない自分を責める、その
結果、会社に行く時間になると憂鬱・動悸・吐き気などがして登社できなくなる。

ところが会社の休みの日には、元気でなんの支障もなく生活ができる。しかし
また日曜の夜には具合が悪くなり不眠、頭痛など症状が現れだし、月曜日に
登社できない。本人はさぼっている訳でもなく、本当にに身体的症状で苦しむ
のだが、周りからはただの我侭だと思われる・・・。

メディアなどから散々叩かれているが、雅子様が公務はできないけれど、愛子様
の送り迎えや日常生活は何の支障もなくできるのも、この適応障害だから。

適応障害は入学、就職、結婚、病気、事件などのはっきりとしたストレス因子に
よって、うつ状態や不安状態、攻撃的な行動などが引き起こされるものであり、
それに対する反応として、精神的・身体的に具合が悪くなっている状態。

それゆえに、原因となるストレスが始まってから3カ月以内に症状が出現するが、
ストレス因子がなくなると、6カ月以内に症状は軽快するという。
上の例で言えば、異動先の職場では、適応障害により職場に行けなくなるが、
元の職場に戻ると以前と同じように仕事ができるようになるという。

※神経性障害の心理的要因を探るのに、よく精神分析が持ち出されますが、
 現代の精神医学では、精神分析は治療的有為がないと言われています。

関連記事
スポンサーサイト

ブログランキング・にほんブログ村へ   
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック