みんな大切な人です。
2011年03月27日 (日) | Edit |

画面クリックで拡大します

未曾有の震災から2週間。
徐々に表面化してきている震災のトラウマ(心的外傷)による神経性障害、
PTSD(心的外傷後ストレス障害、またはASD(急性ストレス障害)。

iphone110326008.jpg

何の前触れもなく襲ってきた天地が引っくり返るような大地震、
目の前に迫ってきた大津波、一瞬の間になぎ倒されていった建物、
自分の目の前で流されたり波に飲まれていった家族や友人たち・・・。
そんなショックな状態に追い討ちをかけるように続く大きな余震。
どれほど深く精神をえぐられてしまったことか・・・・。
被災地の誰もが、今、心のケアを必要としている。

◇災害発生初期の「心のケア」
治療よりも、安全を確保し安心感を与え、心身のストレスを緩和すること
が大事。もともと心身に備わっている回復力を支援し補助する。

① まず必要なのは質の良い睡眠を含む休息。
② 今度のような大災害の時に、このようなストレス症状が起きることは、
  正常な反応であることを伝え、誤った理解による悪循環(たとえば
  罪悪感の増大)が起こらないようにする。
③ 体験を語ることは回復を助けることもあるが、援助の最優先課題ではない。

今回の場合、そのあまりにも広範囲被災のため、これすら難しい。
早く全被災地へ水や物資を補給し、孤立地域を救うため全力を尽くしてほしい。
そしてメディアは被災地目線にたった正確な情報を!

※生存者の罪悪感(survivor’s guilt)
  生き残ったことに対して感じられる罪悪感。犠牲者を伴うあらゆる災害に発生。
  体験に見合った「悲哀」や「悔い」ではなく、肉親との死別や悲惨な場面の目撃
  などのトラウマ体験が生み出す作用。

※トラウマ性記憶
  断片的な映像や印象、今現在の体験であるかのような生々しさ,意識に
  無理やり押し入ってくる感覚(侵入)、時間による変化を受けない、
  などを特徴とする特殊な記憶、衝撃的体験に際して生じる。

◇災害中期的対応
災害から1ヶ月月程度を目途として、回復に向かうか遷延化に向かうかが
分かれるところ。できるだけ早い時期に症状に気づき、緩和のための手立てを
受けることが必要。早い時期に症状を和らげることができれば、悪循環による
ストレスの加算を避けることができる。

kaifuku.jpg
森茂起著「被災地での心のケア」より。

※二次的外傷性ストレス
  災害から直接の被害を受けていないが、救助,援助などのために被災地に入り、
  被害者に接することで掛かるストレス。間接的であるにもかかわらず、その
  作用は直接の被害と変わらないことが指摘されている。

◇長期的対応
被災の影響は長年にわたって残り、災害による人的物的喪失からの回復には
長期を要する。災害による生活困難が悪化することで、心身症状になって
現れる時もあり、それまでは持ちこたえていた負担が新たな被害が引き金と
なって症状を形成することもある。災害後の生活では、「無理をしないこと
休息を取ること」「横のつながりを持つこと」がもっとも大事。



神経症性障害まとめ。
不安障害
(パニック障害)
 不安を抱き、生活の支障をきたす状態。予知できない
 強烈な恐れの感情がおきる(パニック発作)。
 発作がおきると、また発作がおきるのではないかと
 不安になりそれがまた発作につながる。
   動悸・過呼吸・乗り物恐怖
強迫性障害
強迫神経症
 強迫観念に囚われて日常生活が困難になる状態。
   強迫観念・強迫手洗い・強迫儀式
ヒステリー 解離性障害・・・心理的葛藤が精神症状として現れる。
            健忘・記憶喪失・もうろう状態など
 転換性障害・・・心理的葛藤が身体的症状として現れる。
            失声・失立失歩・不規則な感情分布
恐怖状態
恐怖症
 特定の物事に対する恐怖が強く、
 そのことが社会生活に支障をきたす症状。
   高所恐怖・尖端恐怖・閉所恐怖・広場恐怖・対人恐怖
急性ストレス反応 一過性のストレス障害。
 通常の生活では起こらないような強い精神的・身体的
 ストレスの直後ないし数分以内に引き起され、数時間で
 おさまるものの、症状は著しく重い。
   意識野の狭窄(意識できる範囲が狭まる)
   ・刺激に理解不能など
見当識障害 見当識とは現在の日時・場所・周囲の状況・人物など
 自分の立場を正しく認識していることをいう。
 見当識障害とは、その見当識が失われる障害。
   認知症・意識障害など
外傷後ストレス
障害(PTSD)
 通常の生活では起こらないような例外的な強い精神的・
 身体的ストレスが終わった後もなお持続する心気状態、
   不安状態、抑うつ状態
適応障害 新しい生活の変化に対して順応しようとする時期に発症。
 主観的な苦悩と情緒障害の状態。個人的素質・脆弱性が
 この症状の形成に大きな役割を果たすが、ストレス因子
 なしにはこの状態は起こらない。
   抑うつ状態・不安状態など


関連記事
スポンサーサイト

ブログランキング・にほんブログ村へ   
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック